美的漢方で用いる有用成分
漢方の考えでは、単味の生薬を用いるよりも複数の生薬を組み合わせた処方を多く使う傾向にあります。
生薬を組み合わせる意義として、期待できること
- 各々の生薬の効能では得られなかった新たな薬効。
- 各生薬の短所を補い合い、長所を効果的に生かす作用。
- 諸薬の調和をとる役割をもった生薬の配合。
また、生薬は使う量と配分バランスによって薬効が変化するという特徴を持ち合わせているためその特徴を生かすような配合をしていきます。
美容漢方成分解説
馬プラセンタ
プラセンタに含まれるアミノ酸の美容効果、美容に直接関係する特定の細胞を増殖させる成分、細胞内の新陳代謝の調整など。
細胞単位でのエイジング効果を目指します。
馬は、豚などと比べ、よりクリーンで整った環境で飼育する必要があるため、安全性や衛生面が整えられた環境によって大切に育てられているのです。
だからこそ馬からは、より安全性の高い胎盤を得ることができるのです。
阿膠(アキョウ)
補血、滋陰、潤燥、など。
楊貴妃が美容のために使用していたとして有名。
冬虫夏草
活性酸素除去、抗酸化作用、免疫増強など。
肺(皮膚)と腎(アンチエイジング)を強める働き。
不老長寿の高貴薬として重宝されてきた生薬。
赤升麻
抗酸化作用、胃腸機能改善、脂肪分解作用、脂肪の吸収を抑える効果など。
ライチ種子
皮膚の老化現象であるシワやたるみを抑制、ヒアルロン酸の分解を抑制する、活性酸素除去、保湿作用、抗酸化活性による美肌効果、美白効果、メラニン抑制作用、色素沈着抑制作用など。
真珠
安神・定驚作用、コンキオリンによる保湿効果や皮膚細胞の活性効果、活性酸素を分解することによるシワ防止、保湿、美白、解毒生肌作用、鎮心安神(不安、動悸、不眠など症状緩和)など。
ヨクイニン(ハトムギ)
皮膚の角質細胞の代謝促進による美肌作用
美肌作用/新陳代謝を促し、シミヤシワを予防・改善する
むくみを改善する
健胃作用/胃腸を丈夫にする
枸杞の実
動脈硬化予防、疲労回復、血管強化、老化防止、古来より滋養強壮薬として重宝されるとともに、不老長寿の生薬として珍重されてきた歴史があります
棗
体を温め緊張を緩和させる作用をもちます。
神経の緊張緩和、コラーゲンを産む線維芽細胞の活性など。
銀耳(白木耳)
身体に潤いを保ち、お肌や喉を乾燥から守る、滋陰養胃、益気安神、強心健脳、補腎和血などの作用。
東洋医学では、「肺の華は肌」と言われ、肺の状態がよければ、身体に潤いを保つことができるため肌の状態が良くなると考えられています。
三七人参
活性酸素の除去、血液の滞りの改善、生活習慣病の改善、出血予防など。
有名な薬学書「本草綱目」の中で、三七人参は、「血を止め。瘀血を留めず、痛を鎮め、腫れを消す。」と記され、“金不換”(金にも替えがたい)ほどの貴重なものとされてきました。
丹参葉
精神安定、血流改善、抗酸化作用、血管の若さを保つ作用。
ヒアルロン酸
保水力、保湿性維持、弾力性保持など
体内に存在するムコ多糖類のひとつで、ヒアルロン酸 1gで、6リットルの水分を保持するほど保水性の高い成分ですが、加齢に伴い減少していきます。
コラーゲン
指標:皮膚・筋肉・血管・内臓・骨・関節などの弾力など。
皮膚・筋肉・血管・内臓・骨・関節など全身に分布し、細胞をつなぐ役割があります。
体内に存在するタンパク質の30%を占め、特に皮膚(真皮)に多く分布する。
体内で生産されますが、加齢とともに生産量が減少していきます。